デジタルカメラで電車やバスのLEDの電光掲示板(行先表示器という正式名称のようです)を撮影すると、文字のすべてが綺麗に写らないことがあります。
これは昔のブラウン管テレビと同じ原理で、走査線のように、列や行単位で点灯する箇所が移動しながら、肉眼で見ると全体が常に光っているように見せているのです。そのため、肉眼では問題なく見えたとしても、高速なシャッタースピードで撮影してしまうと、写真では線として写ってしまいます。
LED側の機種によってもシャッタースピードは変わってくるので、いくつより遅ければ問題ないということは言い難いです。
例えば先日、台湾の九份で撮影した、台北行きの高速バスの行先表示器。
シャッタースピード1/180で撮影すると見事に線状に写ってしまっております。
「シャッタースピードが早ければ現象が起きる」のであれば、単純にシャッタースピードを遅くして撮影すれば多くのこの問題は解決されます。
こちらの写真では、1/60で撮影しています。
とはいえ、停まっているバスなので1/60でもブレずに撮れているのですが、走行中のバスや電車をこのシャッタースピードで撮影すると高確率で被写体ブレを起こしてしまいます。
LED先行表示器が導入されたことで、最近は雑誌社のカメラマンを悩ませているようです。
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この記事を書いた人
1987年広島生まれ。
プロカメラマンマッチングサービス「TOTTA」や写真撮影・動画撮影サービス「deltaphoto」を手掛けるカメラマン。キヤノンユーザ。ビジネス撮影で日本全国出張撮影しています。