「ふんわり」した、かわいい写真を撮りたい!そう思う人はたくさんいると思います。とはいえ、狙っても思い通りにいかないのがこの「ふんわり写真」。そもそも「ふんわり」って…?カメラの設定をどうすれば撮れるのでしょう、そのような話をしていきます。
「ふんわり写真」と言われて思いつくのは、「背景がぼけて」いて、かつ全体が「淡い色合い(コントラストが低い)」ということではないでしょうか。
では、そのような写真を撮影するためにはカメラ側の設定はどのようにしていけばよいのでしょうか。
一眼レフカメラの一番の特徴は「背景がボケた写真を撮れる」ということ。背景をぼかした写真を撮るためには、
主にこの二点を気にしていれば良いです。
「明るい絞り」とは、レンズのモデルや型番などに記載されている「F」から始まる値が小さければ小さいほど、「明るい」といえます。単焦点レンズはズーム撮影はできませんが、その分絞り値が「F1.8」「F1.4」などと明るいものが多く(高級ズームレンズだとF2.8、F4、キットレンズならF3.5から5.6といった暗めの値になってきます)、かつお値打ちなものが多いです。明るい単焦点レンズで絞りを開放付近にして撮影するこで背景をぼかすことが出来ます。
また、確実の背景をぼかしたいのであれば「50mm以上」のレンズが良いでしょう(より望遠のほうが背景はぼかしやすいです)。背景のぼかし方については「【一眼レフ】写真をぼかした写真を撮るための4つのテクニック」を御覧ください。
もちろん、カメラ購入時に付いてきたキットレンズで背景をぼかすことが出来ないわけではありません。しかし、開放絞り値の明るい単焦点レンズに比べれば幾分か難しくなります。
オートで撮影すると、絞りの値をコントロールしにくいので、「絞り優先モード」で絞りを開放近くにするとぼかしやすくなります。
背景がボケやすくなるのは、カメラに搭載されたセンサー(フィルムにあたる部分)の大きさが大きいほど、ぼかしやすくなります。
そのため、センサーの小さな携帯電話やスマートフォン、コンパクトデジタルカメラではボケにくくなってしまいます。
とはいえ、ミラーレス機が採用しているセンサーの種類は大小様々あります。最近は一眼レフタイプと同じサイズのセンサーを持つミラーレス機が増えてきました。小さなセンサーを採用しているミラーレス機はNikon1マウント(CXフォーマット)やペンタックスのQマウント(1/2.3型、1/1.7型)が代表的です。
しかし、明る単焦点のレンズなどを使えば、センサーサイズの小さなミラーレスでも十分に背景をぼかして撮影することは可能です。
これまでは、レンズの絞りとセンサーサイズの関係でいかに背景をぼかすかということでした。
次に、写真全体の彩度を落とし、淡い色合いにする方法です。そのためには「太陽光をレンズの中に入れる」のがポイント。太陽光がレンズ内で乱反射することにより、できるだけパキッと・はっきりと撮ろうとするカメラに「無駄な光」を入れて、色描写を崩してしまうのです。
描写を邪魔する太陽光は、本来「カットすべき余計な光」と認識されています。レンズフードはその「余計な光」を極力レンズ内・センサーに届かせないようにするためのアクセサリーですが、今回は「余計な光」をセンサーに届かせることにより、「はっきりと写さない=ふんわりした写真」を目指します。。
もうひとつ気をつけなければいけないのは太陽の位置。「太陽光をレンズの中に入れる」というのを意識しましょう。フレームにギリギリ入らない程度に(入れても撮れるのですが、AFが著しく効きにくくなるのと、目を痛めてしまう可能性があります)。「半逆光」や「逆光」で撮ることにより、「ふんわり」させることができます(これは、ファインダーを覗いただけでも確認できます)。
しかし、レンズフードを外して、太陽の方向を向いて撮るということは、フレア・ゴーストも出やすくなるということ。これらはレンズによって出方も変わりますので、色々なレンズを試したり、慣れも必要になります。
また、新しい設計のレンズほど逆光でも綺麗に撮れるよう、対策を講じています。カメラマンによっては、フレア・ゴーストを出し「ふんわり写真」を撮るために、わざと古いレンズを使っているという人もいます。
太陽の方向を向いて撮るということは、被写体が暗く写ってしまいがちです。また、それを除いて考えても「ふんわり写真」に明るさは欠かせません。太陽のない室内などでも、明るく撮ることを心がけましょう。
「露出補正」をプラス方向に持って行き、明るめの写真にしましょう。
写真が暗いと、反射的にストロボ(フラッシュ)を焚きたくなります。しかし、そうなるとせっかくのきれいな太陽光の雰囲気が人工的な光によって、崩されてしまいます。明るさを調節する際には「露出補正」機能を使いましょう。
私たちの生活する世界には、太陽や蛍光灯・舞台用の照明などいろいろな光が混在しています。「ホワイトバランス」とは、それらの状況下で白色の被写体を画面上できちんと白色として表示させるための機能です。
ホワイトバランスの値を低くすると「寒色系の色合い」、高くすると「暖色系の色合い」に変化します。わざとずらして、色合いを崩してみるのもいいでしょう。
Adobe Photoshop Lightroomなどの、RAW現像ソフトを使い、ホワイトバランスだけでなく、色合い全体を調整する方法です。
ここでは特筆しませんが、スマートフォンであればInstagramやVSCO Camなど、色合いをワンタッチで調整するアプリが豊富に用意されています。
1987年広島生まれ。
プロカメラマンマッチングサービス「TOTTA」や写真撮影・動画撮影サービス「deltaphoto」を手掛けるカメラマン。キヤノンユーザ。ビジネス撮影で日本全国出張撮影しています。