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テザー撮影とは
てざーさつえい

テザー撮影とは

意味:テザー撮影とは

写真撮影の際にデジタルカメラをパソコンやタブレットなどのデバイスと有線か無線で接続し、撮影した写真データをリアルタイムでデバイス上に表示しながら撮影する手法のこと。広告写真の撮影や会社案内やホームページ用の企業撮影、アーティスト写真などのプロフィール(ポートレート)撮影に多く利用されます。

元来デジタルカメラは撮影したカメラの背面液晶に撮影した写真データが表示される仕組みとなっていますが、クライアントワーク等プロの現場においてはクライアントや撮影現場のディレクターやアートディレクター、デザイナーなど大勢が一つの撮影に関わります。デジタルカメラの背面液晶では確認を取りながら撮影を進めることが難しいため、パソコン画面など大きな画面に映し出して撮影を進めることが求められます。

USBケーブル等を利用してカメラとパソコンを直接有線で接続して、撮影した実データを転送するテザー撮影が一般的ですが、近年ではWi-Fiを利用した無線でのテザー撮影も登場しています。

テザー撮影のメリット・デメリット

テザー撮影をすることで、モデルの表情の調整や画角といった撮影イメージをすぐに共有しながら、スタッフの確認を得ながら進めることができます。

作品の品質向上のほか、撮影イメージと違う作品に仕上がってしまうなど、撮影後トラブルとなるリスク軽減につなげることができます。

ただし、テザー撮影時は追加で必要となるセッティングの時間やデータ転送を待つ時間などが必要になるので、時間に余裕のある撮影でしか使えない撮影手法です。

テザー撮影をするためのソフトウェア

パソコンとカメラをUSBケーブル等で直接接続して、テザー撮影を行う場合に使用される一般的なソフトウェアとしては、以下のようなものが挙げられる。

  • Adobe Photoshop Lightroom
  • Capture One Pro

iPadを利用してワイヤレス環境でのテザー撮影を行う場合、「ShutterSnitch」というソフトが利用されるケースが多いです。

有線ケーブルでテザーするメリットとデメリット

 カメラとパソコンをUSBケーブル等の有線で接続する一番のメリットは転送速度です。実データをPCに転送することとなるので、現像パラーメータを当てながらより完成図に近い写真をクライアントに提示することができます。

 ただし、移動が多い撮影現場などにおいては、移動時に接触不良がおき転送エラーが起こったり再接続を待つ時間などが増えてしまい、撮影自体のリズムが崩れてしまう場合もあります。

 主な用途としてはカメラを三脚に固定をして、カメラやパソコンを移動させないようなスタジオワークでの撮影に利用されることが多いです。

 テザー撮影を行わない、スタンドアロン撮影においては、カメラ内臓の2スロットの記録カードに同時記録(バックアップ記録)が行える機種が、使用するソフトウェアにおいては、カメラ内臓のカード(CFカードやSDカードなど)に記録されず、パソコンのみに撮影データが保存されるため、クラッシュ時などのリスク回避が行いづらい場合もありますので、注意が必要です。(Captureone利用時)

タブレットを利用した無線でのテザー撮影のメリットとデメリット

 無線LAN機能が内蔵されたデジタルカメラでは、iPadにShutterSnitchというサードパーティアプリケーションを入れることにより、Wi-Fiを利用したテザー撮影が可能になります。

 撮影したRAWデータをそのまま転送する場合、通信速度の関係や、カメラのバッテリー消耗の激しさの関係で、RAW+JPGで撮影後、軽量なJPGデータのみiPadに転送することで、転送速度の短縮が行なえます。

 撮影枚数が多い撮影の場合、通信環境によっては転送速度が遅くなり撮影のリズムが悪くなってしまう場合があります。有線でのテザー撮影時のようにRAWデータを転送してリアルタイムにパラメータを当てることは難しいですが、一度カメラとiPadが無線でつながると、接続が途切れることは少ないので、移動の多い撮影ではとても重宝されます。

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