フィルムカメラにおいての現像とは、撮影後(露光後)のフィルムから、目に見える形で画像を出現させる処理。撮影はしたが像が現れていないフィルムの状態を潜像と呼ぶ。デジタルカメラにおいては、RAW形式で撮影した生データをソフトウェアを用い、色合い・明るさなどを処理し、JPG形式などに出力する行為及びそれらの処理をデジタルカメラ内にて行うことを指す。
フィルムカメラで撮影したフィルムは、撮影時においては像を確認することはできない。写真・映画の感光材料(フィルム・乾板・印画紙)を現像液につけ、画像を出現・可視化(顕像)する行為。
これらの行為をまとめて「現像」と呼ぶ。しかしこの段階ではフィルムの状態なので、紙焼きをするのが一般的だった。現像と同時にプリントをすることで「同時プリント」とも呼ばれるが、通常「現像を出す」といえば、「現像とプリントをする」となり、プリントをするだけでも「現像」と呼ばれるようになってしまった。
現像という言葉で非常に多く間違えられているのが、「現像」を「プリント」と勘違いされている点である。
フィルム時代はDPEショップに写真を持っていくと、現像からプリントまで行われていたため、現像イコールプリントという認識が広まっているが中身は別のものである。
「現像」という作業はフィルムカメラだけのものではない。通常デジタルカメラで写真を取ると以下のようなプロセスで写真が生成される。
という形である。シャッターを切った後、すぐにJPGデータがCFカードやSDカードに出力されるが、このカメラ側での色合いの調整処理を現像と呼ぶ。
また、現像前の生データをRAWデータと呼び、現像処理をカメラ任せにすることなく、ソフトウェアを利用してカメラマンの手で現像処理を行うこともできる。RAW現像と呼ばれ、プロカメラマンの世界では多くの場合RAW現像は自身の手で行い、納品している。
RAW現像に使われるソフトウェアとしては
等が挙げられる。「現像」という作業はフィルムカメラだけのものではない。
通常デジタルカメラで写真を取ると以下のようなプロセスで写真が生成される。