2016.11.29

私は法人向けの出張撮影を専門にしている写真事務所「deltaphoto」のカメラマンです。

撮影内容としては主にビジネスポートレートや広告・パンフレット向けのイメージカットが多いのですが、タレントのポートレートやインタビュー、広告や報道、イベント記録など様々なジャンルを得意としています。
撮影内容によって機材が変わってはくるので何種類化のカメラバッグを使い分けています。
特に「ポートレート」と「報道・イベント」は撮り方が大きく変わるため、機材も違うものを持ち込んでいます。

今の私の「普段使い」のカメラバッグの中身を紹介します。

機材によってカメラバッグの中身を変えているのではなく、カメラバッグごとに中身の機材は決めています。
単純に、面倒くさがり屋な性格のため、カメラバッグの中身を毎回入れ替えるのが億劫というだけです。

thinkTANKphoto Airport Accelerator(Fujifilm X-Pro2、ライティング用)

X-Pro2用カメラバッグ
X-Pro2用カメラバッグ

こちらが今使っているメインのカメラバッグ。
大きさ自体は、飛行機持ち込みができない大きなものとなりますがライティングを必要とし、動きが少ないポートレートやインタビュー(AF速度が求められる報道やライブの撮影だとNikon D4用のカメラバッグを投入)の場合はFujifilm X-Pro2をメイン機としたこの構成で出張撮影しています。

このカメラバッグの良いところは、ライトスタンドもカメラバッグの中に入れ込むことができるというところです。
外の三脚用の穴にさすタイプですとスタンドを一本しか持ち歩くことができませんでしたが、このカメラバッグを使うことで二灯ライティングを可能にしました。
また、カメラ自体もミラーレスと軽いものなので、カメラバッグ自体の大きさに比べれば幾分か軽いです。

入っている機材は以下の通り

  • Fujifilm X-Pro2(2台、写真ではX-T2が写っていますが、今年中にX-Pro2に変わる予定)
  • FUJINON XF56mmF1.2 R(撮影のほぼ8割はこのレンズ)
  • FUJINON XF35mmF2 R WR
  • FUJINON XF18mmF2 R
  • FUJINON XF10-24mmF4 R OIS(内観撮影に多く使用)
  • ニッシンジャパン マシンガンストロボ MG8000(二灯)
  • TOKISTAR TS-095(2本、ストロボ用スタンド)
  • X-Pro2用 予備バッテリー(4個)
  • Profoto トリガー(2本、Profoto Air Remoteと、Profoto Air Sync)
  • MG8000用予備eneloop(6セット、24本)
  • トリガー用予備eneloop(2セット、4本)
  • MacBook Pro(Retina, 15-inch, Early 2013)

クリップオンストロボでライティングする理由

通常インタビューの撮影では、大型のスタジオ用照明であるモノブロックでライティングをすることが王道ではないかと思います。

私も最近までモノブロックを持ち込んで撮影していたのですが、私自身の撮影として地明かりをある程度生かすことも多く、そうなると500WのProfotoのモノブロックを持ち込むと逆に、地明かりを切りすぎてしまい、なかなか思った通りの画が作れないということもありました。

また、企業の撮影のような場合ですと一つの場所で固定をして同じ構図で多くの画を撮るというよりも、場所を移動しながら様々な画を撮るということもが出てきました。

そこで考えるべきなのは、「移動」です。例えばモノブロック二灯とカメラ、そしてレンズを持って移動するとなったらカメラマン一人ではなかなか難しいですし、重いものを持ち歩くので正直危ないです。コンセントを毎回探さなければならないというのも、撮影自体のリズムを非常に悪くします。

そして何より「重い」。

毎日これらの機材を持って電車移動していると正直体を壊してしまうでしょう。
そうなれば、カメラマン生命も短くなってしまいます。

そこで、私はクリップオンストロボを使って、ライティングをしています。もちろん光量が必要なときや毎回安定した光を出し続けなければいけないとき(広告やホリゾントでのポートレート撮影など)はモノブロックを持ち込みますがそれ以外は全てクリップオンです。

そうすることで、撮影中の移動もスムーズにされ(ミラーレス機なので、クリップオンストロボ二灯に各種アクセサリ、カメラの持ち歩きはカメラマン独りでできます)、撮影のリズムもスムーズになりました。

そして何より、コンセントを探すことがなくなったので、クライアントさんからは「なんでこんなにさくっと終わってしまうんですか!」と驚かれることも多いです。

予想していた時間より早く終わるのはクライアントにもカメラマンにも良いことです。

 

THINKTANKPHOTO Airport Antidote v2.0(Nikon D4、スナップ用)

Nikon D4用カメラバッグ
Nikon D4用カメラバッグ

スナップ撮影メインの現場だとこちらの機材。
Nikon D4二台に各種レンズ、クリップオンストロボと特に変わった点はないですね。

MacBook Proはどちらかというと空き時間にメール返信をするためのものです。

また、現場によっては二段のアルミ脚立を持ち込むこともあります(主に報道)。

  • Nikon D4(二台)
  • AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
  • AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
  • AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
  • ニッシンジャパン マシンガンストロボ MG8000(二灯)
  • MG8000用予備eneloop(6セット、24本)
  • MacBook Pro(Retina, 15-inch, Early 2013)

ショルダーのサブバッグとともに

リュックタイプのカメラバッグを使うとき、サブバッグとしてショルダータイプのものを使っています

  • think TANK Photo Urban Approach 5
  • think TANK Photo Retrospective 10

基本的には小さいUrban Approach 5を使っています。どちらかというと財布やiPhone、モバイルルータという小物を入れていることがおおいですが、撮影現場に付くとこれらの中身をすべてカメラバッグに入れ、交換レンズや予備のストロボなどを入れて持ち歩いています。

ライブ撮影のようにNIKKORレンズを入れる場合などは大きめのRetrospective 10を使うことが多いです。

 

「ミラーレス機」で「軽く」は悪いことじゃない

ほぼ毎日使っているFujifilm X-Pro2 塗装だ少しずつ剥げてきているのがまたいい感じ。
ほぼ毎日使っているFujifilm X-Pro2 塗装だ少しずつ剥げてきているのがまたいい感じ。

Fujiflim X-Pro2というミラーレスカメラを使っています。

このカメラが出るまでは正直ミラーレス機で仕事をするということは、有り得ないと考えていましたし、X-Pro2は当初プライベート用カメラとして購入しました。

しかし、使っているうちに思っているよりも描写はきれいで挙動も早い、Profotoのトリガーも問題なく使えるということで、テレビ収録のメイキングスチール撮影の現場から、使い始めるようになりました(メイキングスチールは音をだすことができなかったため、「電子シャッター機能」が必須だったからです)。

SONYのα7シリーズを仕事で使っている方も多いですが、私自身仕事で使えるのはこのSONY α7シリーズとFujifilm X-Pro2とX-T2のみだと考えています。

それにレンズを揃えていくうちに、FUJINONレンズの綺麗さに気付かされていき、Fujifilmの機材を一式揃えたのです。

一眼レフカメラと同等かそれ以上の写真がX-Pro2でも撮れるという判断が事前に出来れば、無理に重いカメラを持ち込む必要はありません。

機材は軽くなればなるほど、より現場での撮影が軽快になりますから、軽くなるということは悪いことではまったくないのです。

(勿論現場によってはミラーレス機では対応できない場合もあります。主に動きの早いAF速度が求められる報道やイベントスナップ撮影ではNikon D4のような一眼レフカメラでなければ使い物になりません。また、X-Pro2のセンサーはAPS-Cですから、高感度撮影にも向いていません)

 

カメラとクリップオンは絶対に二台!

プロカメラマンとして現場にカメラを持ち込むとき、一台しか持ち込まないのは言語道断です。

カメラはあくまでも、機械であり、いつでもどこでも壊れる可能性があります。

特にカメラマンであれば、アマチュアの人とは比べ物にならないほどの写真を撮影しています。
そのようなリスクの中で予備機を持ち込まない理由はないのです。

また、クリップオンストロボも壊れやすいですし(主に発光菅)、保存先スロットが二つある場合には必ずバックアップ記録をしています。

デジタル機材に「絶対大丈夫」はありません。
仕事として受けた以上、撮影をまっとうする義務がカメラマンにはあります。
「機材が壊れたから撮れなかった」は言い訳にはなりません。

 

ストロボを焚きまくる私は「MG8000」一択!

発光菅が壊れない「MG8000」
発光菅が壊れない「MG8000」

以前、ニッシンジャパンのMG8000は使いにくい!と書いたこともありましたが、ライティング用のクリップオンならば正直こちら一択です。
理由としては

  • 発光管が壊れない(これは相当大事!)
  • ベースの光は硬いがディフューザーで解決可能

とくに「発光管が壊れない」という点は非常に大きいです。

一般的なストロボでしたら、強い光量を焚く場合、私自身は多くの枚数を撮るカメラマンなので心配してしまいます。
また、ロケ中「ボンッ!」という破裂音とともにフラグシップのクリップオンストロボを爆発させ、壊してしまったという経験があるカメラマンだとより強く発光させることに恐怖を持つでしょう。

リュックタイプを選ぶ理由

これはあくまでも好みだとは思うのですが、リュックタイプのカメラバッグですと現場までも現場についてからも移動しやすいからですね。

以前は肩掛けのカメラバッグを使っていたこともあるのですが、肩が痛くなることが多かったのですぐに使わなくなってしまいました。

「良いカメラバッグ」って?

以前はNikonやDOMKEといったブランドのカメラを使っていたのですが、今ではthink TANK Photoのカメラバッグしか使っていません。

そのため私自身は使ったことのないカメラバッグに関してはコメントができないのですが、少なくともthink TANK Photoのものは(私が使っているものに関しては)とても頑丈に出来ていて、不満は一切ありません。

「ThinkTank Photo Airport Antidote V2.0」に関しては、7年以上使い続けています。

カメラバッグは身体に直接当たるものですから、実際に触れてみて判断するのが一番だと思います。

  • カメラ機材は入るか
  • 頑丈か
  • ノートパソコンやタブレットなども入れられるか

私自身はこのような点を見ながら、選んでいます。

あとは、実際にカメラバッグに入れる機材を売り場に持っていって、あてがいながら「入るかどうか」を確認しても良いでしょう。
安いカメラバッグを買ってしまうと、すぐに使えなくなり、余計にお金がかかってしまうこともあります。

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